様々な産業にも活用されている温度履歴の活用例

温度履歴は様々な産業の分野で活用されており、温度の変化を把握することで安全性や快適性にも貢献するとして重宝されています。現在は電池ボタンと同じ大きさと形状で計測する機器が開発され、しかもそれをPCに繋げ専用ソフトにて一目で解るように管理できるシステムが構築されています。そのため現在では、様々な産業にも導入しやすい様になっています。実際に産業で活用されている温度履歴は様々ですが、まずは冷凍・冷蔵などの設備、倉庫、貯蔵庫などの場所で温度管理に用いられます。

常に温度を保持しないと鮮度などの維持ができず、品質に問題が生じるためです。また自然環境の把握では、大気温・水温・地温等などの温度を管理する上でも活用ができ、それからもたらす事象との相関関係を探る上でも用いられます。他に建設業界の分野では、住宅の保湿性能、遮熱塗料・断熱塗装の性能評価、寒中コンクリート養生の温度管理で温度履歴を使うシーンも存在します。受電設備内の温度記録、金属表面の計測などでも活用することが可能です。

さらに園芸や農業の分野であれば、ビニールハウスで野菜や果物を栽培することもありますが、その室内の温度管理にも活用できます。オーソドックスな活用の仕方では、生鮮食品・医薬品・電子材料等を運搬する時や保管・貯蔵のシーンでの温度管理にも適しています。施設の環境管理で工場や美術館、クリーンルーム、機械室などの室内を温度履歴で管理も可能で、プラント設備の冷却システム、ボイラー配管の温度管理にも活用することが可能です。空調設備の性能評価、コンピューターの機器の稼働時の温度管理にまで使用することが出来ます。