温度履歴記録による品質管理

商品を置いておく際には適正な温度帯があります。チョコレートであれば、25度を超えると緩くなったり溶けたりしてしまい、売り物にならなくなる事態もありえます。要冷蔵とか要冷凍の商品であれば、通常は冷蔵庫とか冷凍庫などの適切な場所に置くように注意を払うものですが、常温でもいいが高温になる場所をさけてください、といった緩い注意書きの場合はそこまで注意をせずに漫然と管理をしてしまうリスクがあります。もし品質上のダメージが出た場合に責任を取らされる恐れもあります。

とはいえ、万全を期すとか言って冷蔵施設に入れるのも馬鹿げた話です。ではどうしたらよいのでしょうか。温度履歴を取る機械を使いたい場所に設置して、1日2日と空調を使わずに温度履歴を記録しておくのが有用な方法です。人が温度を記録するとなると、決められた時間に温度計を持って行かなければならず、手間がかかりますが、機械に任せておくのであれば一旦設置したら電池が切れるまでは放置して置くことも可能です。

最近の温度履歴測定器はインターネット回線で測定記録を自分のパソコンから確認できるようになっていたり、データをCSVファイルで取り出せる機能が付いていることもあります。正しい温度帯に設定されていることが証明できれば、先ほど申し上げました、品質管理上の不備が無かったことへの確証にもなり得ます。会社の信用を高めるためにも、取り入れることが推奨される機器です。

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