湿度計センサーを美術館に設置する意味

気温と湿度は、密接な関係性があります。毎年真夏になると、熱中症に気を付けるようにと注意喚起をなされることはご存知でしょう。2000年以降、毎年40度以上もの気温を記録する日が続き、大勢の方が意識をなくして救急処置を受けるのが現状です。人間だけでなく、美術品にも大きな影響を与えていることはあまり知られていません。

東京と京都にある国立美術館では、2010年から入り口と館内に数多くの湿度計センサーを設置しました。そこでここでは、美術館における湿度計センサーを設置する良さについて見ていきましょう。まずは簡単に、湿度計センサーの仕組みをご紹介します。これは赤外線を使用して360度範囲で空気中の水蒸気量を測定する装置です。

昔はアナログな水銀計を用いていましたが、現在はデジタル化がなされています。約20立方メートル範囲をカバーする能力を持っている、逐一数値で範囲内の湿度を目に見える数字で表記されるわけです。美術館では1000年以上前の貴重な絵画を置かれており、顔料などが劣化しないように管理をなされています。特に湿度に対しては弱さを持っているため、常に快適な環境を各美術品で用意しないといけません。

入口から暖かくて湿った空気が流れ込むことが多く、湿度計センサーを設置して空調機器を自動で管理しているわけです。人の五感では正しく判定ができないため、湿度計センサーを活用するのがもっとも理想的な結果を得られるわけです。

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