湿度計も時代とともにセンサー化されてしまいました

昔の温度計といえばどのようなものを想像するでしょうか。半世紀前の温度計といえばそれは学校にある寒暖計のことですが、これは湿度計も兼ねていました。細長いガラス棒の中には、赤く着色されたアルコールが充填されていますので、そのため温度の変化を視覚的に捉えることできました。今でも昔風の湿度計は使われています。

ですが食の安全性を重視する食品加工工場では違います。今では、昔風の寒暖計はまったく使われなくなってしまいました。それに代わって登場したのが、アメリカで発明されたセンサー式の温度計です。食品加工工場がセンサー式の温度計、湿度計を使うことの大切さはいうまでもありません。

デジタル表示でリアルタイムに職場環境の温度と湿度を知ることができますので、そのため食品を温度上昇で痛めてしまうということが全くありません。食の安全性が現在のように重視されるようになったのは、一衣帯水の隣国である中国のおかげではないでしょうか。中国から日本に向けて輸入される食品の安全性が問題となって久しいです。その後日本でも食品加工工場の安全基準が高まってしまいました。

それでセンサー式の温度計、湿度計が開発されたのです。スイスのジュネーブに本部のあるISO国際標準化機構というのがあります。そこでつくられた品質管理の基準が、今では世界的に使われるようになっています。その昔は地球の裏側のアメリカで開発されたTQCトータルクオリティコントロールシステムが使われていました。

TQCには決定的な欠陥がありましたので、その後、ISO国際標準化機構の品質管理基準にとって代わられることになりました。これも時代の流れということができます。

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