品質を守るためには温度管理

製品は工場から消費者のもとに届くまで、しっかりとした温度管理を行っておく必要があります。食料品の場合は、高温や低温になるだけで味が落ちたり品質が劣化することが珍しくありません。例えば、アイスクリームや冷凍食品なら常温になっただけでも溶けてしまいます。一度溶けてしまうと、品質が劣化するだけでなく傷んでしまうこともあるので注意が必要です。

牛乳などの乳製品に関しても、温度が常温になるだけで腐ることもあるので注意してください。食品を保管する際には一般的に常温と中温と冷蔵とチルド、冷凍のどれかを選びます。医薬品はさらに、冷凍がマイナス18度以下だけでなくマイナス30度や70度と言うように製品によって変わってくることが珍しくありません。同じ冷凍でも、細かい条件を守らないと製品としての品質だけでなく医薬品の効果が損なわれることもあります。

常温なら一般的に冷蔵庫や冷凍庫が必要ないと考えられがちですが、温度管理をしなくて良いと言うわけでないので注意が必要です。チョコレートやクッキーなどの菓子類、乾物は常温で保管することが珍しくありません。しかし、極端に高温だと溶けたり品質が落ちてしまいます。常温というのはあくまでも、15から18度くらいのことであって何度でも良いというわけではありません。

たとえ常温可能と言われても、きちんと品質を守りたいなら温度管理を徹底することが大切です。輸送したり保管する際には、必ず保管する温度がどれくらいか確認する必要があります。